2011年 11月 17日
専門演習 コラム②
現代の韓国(朝鮮)語には大きく分けて6つの方言が存在し、それぞれの地方に独特の語尾やイントネーションがあります。
☆釜山や大邱などのある慶州道。慶州方言は韓国人が聞いても荒っぽく感じ、激音や濃音が多いのが特徴です。
《方言》 《標準語》
밥문나? 밥 먹었니? (ご飯食べた?)
☆全羅方言はイントネーションがきつく、ヤクザ映画で使われることが多いため、ヤクザ=全羅方言のイメージが定着している。標準語の「-요」に該当する「라우」「부러」の語尾などが有名です。
《方言》 《標準語》
안녕하씨요. 안녕하세요. (こんにちは)
☆南部地方に比べて抑揚が少なく、ソフトイメージなのが忠清道方言。ゆっくりしたテンポで語尾に「유」が付くのが特徴です。
《方言》 《標準語》
안녕하쎄유. 안녕하세요. (こんにちは)
☆江原道方言は『ウェルカム・トゥー・マッコル』(05年)の大ヒットで注目され始め、語尾に「이」の音が多いです。
《方言》 《標準語》
가고 싶데이. 가고 싶어요. (行きたいです)
☆日本でいえば沖縄のような済州島の方言は独特です。500年前の言葉がそのまま残っている場合もあるそうです。
《方言》 《標準語》
아방 아버지 (父)
ドラマや映画を観るときに、方言にも注目して観ることができたらいいですね。
http://www2m.biglobe.ne.jp/~ZenTech/world/map/korea/Map-Korea-Province.htm
(2011・11・17 23:24取得。)
引用文献
『韓国語ドラマフレーズ』 吉田富建・倉本善子 2006 国際語学社 P160
担当:村田