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社交辞令の本音と建前

今回の専門演習では
齊藤明美(2005) 『ことばと文化の日韓比較』の
第1章 機能面からみた言語行動の日韓比較から
日韓の社交辞令の本音と建前について発表しました003.gif

社交辞令とは、私達が普段の生活の中での人間付き合いにおいて、物事を円滑に進める為に望ましいとされている挨拶や言葉のことです。相手に対して本音で言っている場合とやむを得ず言っている場合があり、特に女性の使用が多いそうです。
でも韓国には社交辞令という表現がありません。

072.gifもてなしスタイルの韓国人と、他人行儀といわれている日本人の言語文化の違い

日本人
私達は、「家を建てたので今度ぜひ遊びに来て下さい。」「また誘ってください。」など、日常的に社交辞令を使っていると思います。特に、転居や結婚を知らせる「お近くにいらしたら是非遊びに来て下さい。」という文言は社交辞令や建前にすぎない場合が多いです。「今度」、「次」、「また」というのは『次回はないですね』など、遠まわしに断る言葉として使っています。友達に「遊びにきてね」と言われた場合、行かなくても許されるし、会話を繋げるために必要だと思って、半ば決まり文句のように使っています。

韓国人
韓国人の特徴は、親しくなったらとことん深く、お互いのプライバシーも共有するかのようにさらけ出し、どこまでも情をかけ、ダイレクトにぶつかり合います。
心にないことは喋りません。
場合によっては韓国人でも社交辞令を使用することはありますが、一般的に言葉=行動のほうが強く言葉をそのまま受け止める人が多いようです。


072.gif自宅に招く場合

日本人
本音は、誰でもいつでも来て欲しいわけではなく、誘われた方も本当に行く場合のみ事前に連絡します。また、誰かを家に招く時は失礼のないようにもてなしたいという考えを持っており、前もって連絡してくれれば歓迎します。初めて迎える客、たまにしか来ない相手には「よそさまに見せられる状態」にしておきたいという考えをもっています。


韓国人
韓国では、引っ越したら親戚や、知り合いを家に呼んで盛大にごちそうする習慣があり、突然訪問しても温かく迎えてくれます。
自宅に人を招くのが好きなようです。



これらのことから、ダイレクト表現の好きな韓国人と、微妙な表現の好きな日本人との言語文化の違いが分かります。
使う相手やその場の状況によっても異なりますが、日本人は韓国人に比べて社交辞令を多く使っています。
個人差はありますが、日本人は自分を良く見せたい、また、円滑な人間関係を築きたいという考えから社交辞令を使っているのではないかと思いました041.gif

日韓で受け止め方に違いがあるため、言語摩擦が起きてしまいます007.gif
言語だけを学ぶのではなく、背景を見ていくことが大事だと気付きました~016.gif


担当:伊藤056.gif
by imuzemi | 2011-06-15 14:40 | 2011年度 軌跡