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動物の持つイメージ

안녕하세요☆

今回は、斎藤明美『ことばと文化の日韓比較』(2005年)のP93~の[4.豚は幸運の使者―動物の持つイメージ―]をテーマに発表しました。

みなさんは犬と猫、どちらが好きですか?また、その理由は何ですか?
と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
私は動物は基本的にあまり好きではありませんが、犬か猫だったら断然猫です!理由は、猫を見ていると面白からです。あと、家族が猫が好きだからですかね。(犬は噛まれたことがあるので怖いです。)

テキストによると、韓国人は断然、犬派だそうです!(しかし、ゼミのメンバーは予想外に猫より犬派の人が多くて私は驚きました(笑))
☆韓国人が犬を好む理由
・主人に忠誠を尽くすから
・きちんと言うことを聞いてくれるから
対する猫が嫌な理由は…
・意地悪
・ちょっとしたいたずらでもすぐ仕返しをしてくる
・異様な鳴き声をする
・とにかく怖い
上記のような理由から、韓国では犬の方が人気がある。


日本の慣用句を見ると、
「猫ばば」、「猫をかぶる」
のようなずるいイメージや
「猫の手も借りたい」、「鳴く猫は鼠捕らず」、「皿嘗めた猫が科を負う」
などのようなマイナスのイメージを持っている言葉が多く見られる。

そこで、犬が含まれている言葉も調べてみました!
「尾を振る犬は叩かれず」、「犬は三日飼えば3年恩を忘れぬ」
いずれも肯定的なイメージを持っている言葉ですよね。

しかし、犬でもマイナス的な言葉がありました!
例「飼い犬に手をかまれる」、「犬の川端歩き」
この2つを発表したところ、先生からご指摘が…

「信頼できる犬だからこそ、裏切られてショックなんじゃない?信じてなかったら最初から裏切られたとは言わないじゃん」

・・・確かに!!
ということは、やはり犬にはあまりマイナス要素の言葉はないのではないか…?と考えてみましたが、みなさんはどう思いますか??


次に、豚についてです。
豚は日本では否定的なイメージとしてとらえられていますが、韓国では幸運の象徴として優遇されているそうです!!
例えば、十二支。
日本の十二支の最後は“猪”であるが、韓国は“豚”です。
また、韓国で「二兎を追う者は一兎をも得ず」に当たることわざとして、「猪を捕ろうとして飼い豚を逃す」というものがあります。これは、まだ手に入れていない幸運をつかまえようとして、手中にある大事なものまで失うという意味です。
ここから、韓国人が豚をいかに大事にしていることがうかがえます。

また、돼지 꿈(豚の夢)を見ると、縁起が良いらしく、宝くじを買うそうです。
豚は韓国人に愛されていますね♪
国境を越えれば、同じ豚でもとらえられるイメージは変わるんですね!


ということで、最後に今回のまとめです。
最も身近であり、日本ではどちらも好まれている犬と猫も海を越えれば、好みがきっぱりと分かれてしまう。身近な動物へのイメージは、その国の歴史や文化的背景によって異なる。もちろん個人が抱いているイメージにもよりますが、ことわざからでも個人が受ける動物に対するイメージがそれぞれあるため、日ごろの生活からそれがうかがえるのだとわかりました。

みなさんは、犬と猫にどんなイメージを持っていますか?
by imuzemi | 2011-05-24 19:57 | 2011年度 軌跡