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《拒否》《拒絶》《断り》の表現

안녕하세요~016.gif

今回の専門演習Ⅰでは
齊藤明美(2010)『ことばと文化の日韓比較』世界思想社
第Ⅰ部 ことばと言語行動
第1章 機能面からみた言語行動の日韓比較
4.「エ~ッ?」と「イヤ~」の違い―《拒否》《拒絶》《断り》の表現―
から、《拒否》《拒絶》《断り》の表現について、日韓比較しました

☆発表内容☆
日韓の《拒否》《拒絶》《断り》の表現

2.1韓国
「○○さん、金曜日の夜、よかったら一緒に食事をしませんか?」
「金曜日ですか?ムリです。その日は友だちと先約がありますので、ご一緒できません。すみません」

・年齢や立場に関係なく、「ムリです」「できません」「行けません」「ダメです」と《断り》の表現が明瞭簡潔である。

2.2日本
「○○さん、金曜日の夜、よかったら一緒に食事しませんか?」
「金曜日ですか?その日はちょっと…」

・直接的な《拒否》《拒絶》《断り》の表現を避けることが多い。

・そんなことはやりたくない。
・相手の提案や依頼を実現することはできない。
・事情があって、相手の期待にそえない。
・気が進まない。
・相手の提案、依頼、一方的な決定に対して、それとなく異議を唱えたい。

日本語の非完結表現

日本語における「それはちょっと…」「エ~ッ?」「でも…」などの“非完結表現”のなかには、次のような意味が含まれている。

・「エ~ッ?」「ちょっと…」「でも…」などの《消極的拒否》の表現をするだけで、相手はこちらの意図をわかってくれるものと期待する。
・「ダメです」「イヤです」などの《積極的拒否》の表現は、厚意を示してくれた相手の気分を害する。もしくは相手に対して失礼に当たるような気がする。
・その結果、相手との将来的なコミュニケーションになにがしかの齟齬(そご)をきたすのではないかと恐れる。
・断られた側は、相手の事情・断りの理由を暗黙のうちに察して、深く追求すべきではない。潔く誘いや提案を引っ込めるのがオトナとしてのエチケットである。

韓国人が困る日本の非完結表現

 韓国人は、「ちょっと…」という言いにごしが「ごめん。ムリだよ」という《断り》を意味するとは思わず、「ちょっと…のあとに、なにか話が続くに違いない」と思って、返事をずっと待ち続けてしまう。日本語の語学力にはなんの問題もない韓国人でも、この「ちょっと…」には感覚的になかなか慣れることができないようである。日本の非完結表現は、語尾をにごらす曖昧な表現であり、誤解を生むことがある。

☆考えたこと☆ 
《拒否》《拒絶》《断り》の表現を日韓比較していると…
日本人同士のコミュニケーションでは、「ちょっと…」のような非完結表現は、便利な表現だと思った。しかし、それが韓国人とのコミュニケーションでは、「ちょっと…」は大きな誤解を生むと思った。
「ちょっと…」の他にも「考えておきます」も日韓の間では、誤解が生じる
日本人にとって「考えておきます」はNOに近いものです。
一方、韓国人にとって「생격해 보겠습니다」はYESに近いものです。
このように、同じ表現であっても、受けとめ方に違いがあります。

異文化コミュニケーションの摩擦を解消するには・・・
自国の文化で解釈しないことが大切ですね~058.gif

曖昧な表現を好む日本人、明確な表現を好む韓国人、それぞれ文化で育んできたものであるから、どちらの方がいいということではありません~
日本も韓国も素的な国です053.gif

☆おわりに☆
長い文章を読んでくださり、ありがとうございます
私は韓国について学ぶことができ、日韓で比較することによって、日本の特徴についてより理解することができました。また、異文化コミュニケーションが必要とされている今日、他文化の人と関わることで、異文化コミュニケーションは大切なものだと気づかされました056.gif
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担当:村田
by imuzemi | 2011-05-17 19:49 | 2011年度 軌跡