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犬のイメージは?

自然に関することわざ[動物編]として、今回は韓国人の犬に対するイメージを紹介します。

진날 개 사귀기(雨天泥んこ道での犬のじゃれつき)
意味:泥足の犬が主人にじゃれついて、大変な迷惑を覚えるということば。また嫌なやつにつきまとわれて困ったようなときにいうたとえ。なお、用もないのに雨の日に徘徊する者のこと。

これに対する日本のことわざは「死んでも離れぬどんざの虫」「惚れて落ちない牛蒡種子」「雷が鳴っても離れぬ」です。“どんざ”はぼろや古綿でできた綿入れの着物のことです。

さて、前回までに韓国人は虎と竜を「山神」と「水神」として崇めていると紹介しましたが、それに比べると犬は低く蔑んで見られます。言語表現においては「犬」を含む表現の大部分は消極的な意味合いを持ち、屈辱的な言葉が多くあるようです。日本にも「犬死に(=何の役にも立たない死に方をすること。徒死。むだじに。)」「犬食い(=犬のように、うつむいてがつがつ食べること。また、食器を食卓や食前に置いたまま物を食べること。品のよくない食べ方。)」という言葉があるように、韓国同様に犬にはいいイメージが少ないようです008.gif

韓国で犬といえば、食用犬をめぐる論争があります。ペットとして犬を飼う人が多くなった現在でも、一部では犬肉が食べられています。犬の屠殺・販売が禁止されているにも関わらず、犬料理を出す食堂は今も存在しており、犬食賛成派と反対派の論争はまだまだ続きそうです042.gif


参考
孔泰瑢『韓国の故事ことわざ辞典』1987.角川書店
金容権 『韓国朝鮮ことわざ辞典』1999.徳間文庫
フェルトカンプ・エルメル「愛玩犬と食用犬の間-現代韓国社会の犬論争に関する一考察-」伊藤亞人先生退職記念論文集編集委員会編『東アジアからの人類学-国家・開発・市民-』2006.pp.181-193
by imuzemi | 2010-06-09 23:13 | 2010年度 軌跡