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牛は貴重な動物

前に「韓国の自然に関することわざの中には虎がよく出てくる」と書きましたが、虎と同様に牛も頻繁に出てくるんです!今日はその中の一つを紹介します♪

더워 먹은 소 달만 보아도 헐덕인다(夏負けした牛が月を見ても喘ぐ)
意味:牛が暑さを恐れるあまり、月を眺めてもお天道様と思い違いをして喘ぐという意。何か仕事をしているうちに痛い目にあったため、それに似たものを見ただけでおびえ、取り越し苦労をすること。

これに対する日本のことわざには「黒犬に噛まれたものは灰汁かすに怖じる」「舟に懲りて輿を忌む」「呉牛月に喘ぐ」があります。

さて、韓国のことわざでは牛は“愚鈍”と“貴重”なものの例えとして使用されることが多いんです。日本でも「馬は俊敏、牛はのろま」と言われますよね。韓国でなぜ牛が貴重かというと、日本同様に牛は農耕牛として農業には欠かせないものでした。かつて韓国では牛を飼っている家は富農であり、殺して食用にすることを禁止した「牛殺の禁」という決まりがあったほど、牛は貴重だったようです001.gif

また、牛を飼っている農家は貧しくて牛を飼えない近隣の農家から「牛を貸してほしい」と言われることが度々あり、その時は空いている場合には断らずに貸していたようです。富農も貧農も協力し合って生活していたんですね072.gif

☆今日のポイント☆
牛は人々の生活の中で貴重なものであったため、韓国人にとって牛は「家族の協調」「家の財産」「家の仕事」「事業」などを象徴し、いい印象が多いようです。

参考
孔泰瑢『韓国の故事ことわざ辞典』1987.角川書店
金容権 『韓国朝鮮ことわざ辞典』1999.徳間文庫
by imuzemi | 2010-06-04 00:05 | 2010年度 軌跡